==================================================================================================== ボイスドラマ「甘いのと辛いの」 脚本/さのや・春一 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【概要】 ※別ファイル参照のこと 【脚本中記号について】 「」…キャラのセリフ(括弧なしはモノローグだと思っていただければ!) ()…状況説明・セリフの演技指定 ※ …前後の状況説明など 【他】 ・セリフの方は言い辛ければ言いやすいように語尾・言い回しを変えていただいて構いません。 ・効果音は入れられれば、で。 【キャラクター】 ※別ファイル参照のこと ==================================================================================================== シナリオ本文 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン1】 ファウト/f001:「ボイスドラマ「甘いのと辛いの」」 (タイトルコール) (ファウトが道を歩いている) ファウト/f002:「俺の名前はファウト。何でも屋だ。 犬の散歩から魔物退治まで。依頼次第でどこにでも行ってなんでもこなす。 腕はいいって、結構評判なんだぜ。」 (モノローグ/自己紹介っぽい感じ) ファウト/f003:「ある日、俺に手紙が届いた。依頼の手紙だ。 その手紙があんなに厄介な依頼だとは、読んだときには全く思わなかったんだよなぁ…はぁ。」 (最後にため息/以上モノローグ終わり。本編へ) ファウト/f004:「なになに…拝啓、何でも屋のファウト様… えー、村に住んでいる乱暴者2人が、ケンカを繰り返して困っています。 二人のケンカをどうにか止めさせてもらえないでしょうか? …ふーん、ケンカの仲裁かぁ…今回は地味だけど危険は無さそうな仕事だな。」 (ファウト、旅の途中で自分宛の依頼の手紙を読んでいる) (そうこうしてる間に村に着く/こじんまりとした小さな村) ファウト/f005:「ここか。のどかそうなとこだけどなぁ…ホントに乱暴者なんているのか?」 (ファウト、村へ入ってみる) ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン2】 (村に入ると村人が駆け寄ってくる) 村人/m001:「あぁ、君がファウトくん…か?助かった。本当に来てくれたんだね」 (ほっとした感じ) ファウト/f006:「あ、はい。よろしくお願いします。 あのー、依頼についてなんですが、ケンカをしている2人、っていうのは…?」 (探るように2人についてを聞いてみる) 村人/m002:「村はずれに住んでる、ティアラって女の子と、キングって男なんだが… あの2人にも困ったもんだよ。毎日毎日ケンカばかり…爆弾まで持ち出して。」 ファウト/f007:「爆弾!?」 村人/m003:「そう、爆弾。昼夜問わず騒音に悩まされる身にもなってほしいよ」 (やれやれ、と。困ってはいるがそんなに重い感じではない) 村人/m004:「場所は…一本道だから行けばわかるだろう。 じゃあ、頼んだよ。あの2人によーく言い含めてやってくれ。」 (言うとさくさく去っていってしまう) ファウト/f008:「はぁ…って、ちょっと!あの……行っちゃったよ。」 ファウト/f009:「爆弾魔同士のケンカなんて手紙に一言も書いてなかったぞ!」 (去ってった村人に聞こえないとわかりつつも文句を言う) ファウト/f010:「しょうがないな…ともかく行ってみるか。爆弾魔だって人間だもんな。話せば多分わかる…はずだよな。」 (後半、自信なさげに) (※キャスト数が足りないようであればこのシーンは以下のシーンに変更します。) ファウト/f006:「村に入って情報収集した所によると… 村はずれに住むティアラってやつとキングってやつが毎日毎日ケンカを繰り返しているらしい。 しかも、爆弾まで持ち出して。」 (モノローグ的に) (以下回想シーン的に) ファウト/f007:「爆弾!?」 ファウト/f008:「って、ちょっと!頼んだよ、とかそんなこと言われても!!……行っちゃったよ。」 ファウト/f009:「爆弾魔同士のケンカなんて手紙に一言も書いてなかったぞ!」 (去ってった村人に聞こえないとわかりつつも文句を言う) ファウト/f010:「しょうがないな…ともかく行ってみるか。爆弾魔だって人間だもんな。話せば多分わかる…はずだよな。」 (後半、自信なさげに) ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン3】 (効果音:足音) (ファウトが村はずれへ続く道を歩いている) ファウト/f011:「村はずれ……って、結構遠いなあ〜…」(少し疲れ気味) ファウト/f012:「俺は村の人たちに話を聞いたあと、喧嘩している2人が住んでいるという村はずれに向った。」 (状況説明のような感じです) ファウト/f013:「はぁ〜……それにしてもまさか喧嘩してる奴らが爆弾魔だとは…」 (思い悩んでいる感じ) ファウト/f014:「いや、でも報酬もらえるならなんだってやるし……」(呟く) (効果音:足音)(しばらく歩き続けています) ファウト/f015:「なんだか急に静かになったな〜…それに何だか、寒気が…」(不思議そうに呟く) ファウト/f016:「あ〜寒……って、ん?」(前に誰かいるのに気付く) ファウト/f017:「あいつが……喧嘩してる1人か…?」(その人をじーっと見てます) 幽霊/y:「……!」(ファウトの存在に気付く) (※セリフは入れません) ファウト/f018:「あっ、何かこっち見た………っていうか近づいてきた!?」(心の声) 幽霊/y001:「お〜ま〜え〜………!」(怖そうに、でも決して怖くはない) ファウト/f019:「え、な、何でしょか……?」(焦り気味) 幽霊/y002:「〜っに、き〜めた!!」(さっきとは全く違い軽々しくはきはきと) ファウト/f020:「……は?」(拍子抜け) 幽霊/y003:「お前、僕のこと見えるんだろ!」(満面の笑みを浮かべながら) ファウト/f021:「は…何言って…人間なんだから見えるに決まってるだろ」(状況がよく分からず) 幽霊/y004:「何言ってんの?ほら、僕の足を見てごらんよ」(自分の足を指差す) ファウト/f022:「足って……………………透けてる?!!!」 (よく分からず幽霊の足を見ると透けていることに気付く) 幽霊/y005:「そう!この僕は幽霊!!それで実は君に……………って、うわぁ!!?何してんのっ!?」 (そう!この僕は幽霊!!の部分は堂々と胸を張って言う。そしてファウトの行動に絶句) ファウト/f023:「怨霊退散、怨霊たいさーーーん!!」(お祓いしています) 幽霊/y006:「ちょっ……ここ日本じゃないから!ここ外国だから!!」 (予期せぬファウトの行動に焦っています) 間 ファウト/f024:「で……お前、何の用?それにさっきさらっと決めたとか言ってなかった?」 (幽霊の必死の説明にやっと落ち着いて) 幽霊/y007:「うん、言ったよ。僕君にとり憑くことにしちゃった★」(かわいらしく言っています。) ファウト/f025:「はぁ!!?」(幽霊を殴りました) 幽霊/y008:「ぐはっ……何故、こういう時って幽霊は何でも通り抜けれるはずじゃ…」(殴られる) ファウト/f026:「何が、とり憑くことにしちゃった★だっ!!何で俺なんだっ、理由を言えよ!」(幽霊に問いただしています) 幽霊/y009:「目があったから」(にっこりと笑いながら) ファウト/f027:「また殴られたいのか?」(拳を握り締めながら) 幽霊/y010:「だ、だって僕長い事ここで彷徨ってて…死ぬまで大好きだったあの娘に会いたくて…… うえぇぇぇ〜〜〜〜んっ!!!」(生前のことを思い出し大泣き) ファウト/f028:「お、おい泣くなよ…」(焦り気味) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン4】 幽霊/y011:「うえっ……うえ〜〜ん」(大泣き) ファウト/f029:「はぁ〜……わかったよ、好きだったっていう女の子に会えれば成仏するんだな?」(疲れ果てつつ) 幽霊/y012:「う、うん……」 ファウト/f030:「俺が探してやるよ、その女の子!」(女の子!のところは強調) 幽霊/y013:「本当!!?やったーーーーー!!」 ファウト/f031:「ただし、俺今から仕事があるからその後な」 幽霊/y014:「え〜〜」(ブーイング) ファウト/f032:「嫌なら、別にいいけど?」 幽霊/y015:「わ、分かったよ待つからさ〜……!」(少し焦りながら) ファウト/f033:「ならよし、ほら行くぞ〜」 幽霊/y016:「何処へ行くの?」 ファウト/f034:「ティアラって奴の家」 幽霊/y017:「ふ〜ん…」 (効果音:足音)(ティアラの家へ向こう) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン5】 (歩いているとぼっさぼさの花畑が見えてくる) ファウト/f035:「歩きにくいったらないなぁ…なんでこんなに花が咲いてるんだろ?」 幽霊/y018:「きっとそのティアラって人、花が好きなんじゃないかな? いいなぁ、そんな平和的な人なら仲良くなれそうだよ」 (のんびりのん気に) ファウト/f036:「花が好きならもっと手入れくらいするだろ…」 (花畑を見渡し、呆れたように) 幽霊/y019:「そういえばキミ、依頼って何をしに行くのさ?」 ファウト/f037:「キミじゃない、ファウトだ。お前こそ質問の前に名前くらい教えろよ」 (咎めるように言う) 幽霊/y020:「あ、僕の名前ね。え〜っと…えーと………」 (言おうとしたまま固まる) ファウト/f038:「覚えてないのかよ!」 (ツッコミ) 幽霊/y021:「ち、違うってば!今ちょっと思い出せないだけで…あ、とりあえず怪しいものではございません。」 ファウト/f039:「十分怪しいよ!!」 幽霊/y022:「ひ、ひどい!幽霊だからってサベツするなんて!人権侵害だよ!」(?) ファウト/f040:「別に差別とかじゃないし…」 幽霊/y023:「うぅっ、酷いよ、ファウトくんがいじめるよ〜」 (泣く) ファウト/f041:「だから泣くなっての!…あー、ほら、あと、依頼についてだっけ?」 (泣きだしたので話題を切り替えようとする) ファウト/f042:「なんかこの先に住んでる爆弾魔同士がケンカしてるんだってさ。 それを止めて来いって言われたんだけど…お?あれ?」 (気付くと幽霊がいない/きょろきょろ周囲を探す) 幽霊/y024:「ば、爆弾魔なんて聞いてないよ!そんな怖い所行けないよ! 僕みたいなか弱い男は殺されちゃうに決まってるじゃないかー!!」 (ガタガタ震えて逃げようとしている) ファウト/f043:「もう死んでるじゃん。」 (冷静にツッコむ) 幽霊/y025:「そ、そういえばそうだけど…」 ファウト/f044:「嫌なら俺以外のヤツに頼めば?俺だって気は進まないけど、 一回引き受けた以上はやるだけやらないとさ。」 幽霊/y026:「だ、だめだよ。何十年と待ったけど、今まで僕に気付いてくれる人なんていなかったんだから! …こ、怖いけど、ついてくよ」 ファウト/f045:「…そっか。じゃあ勝手にしろ」 (怖いけど〜という言葉にちょっとだけ幽霊を見直した感じ) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン6】 ファウト/f046:「お、アレかなぁ?」 幽霊/y027:「なんか普通の家だね。時限発火装置とかもないみたいだよ!」 ファウト/f047:「いくら爆弾魔の家でも、んなもんついてるわけないだろ。 馬鹿なこと言ってないで行くぞ」 (少し間) (ファウト、ティアラの家のドアを叩く) ファウト/f048:「こんにちはー!誰かいませんかー?村から来た者なんですけどー!」 (ティアラ、家から出てくる) ティアラ/t001:「誰よ、アンタ。あたしの家に何か用?」 (ぶっきらぼうな感じに) ファウト/f049:「あ、君がティアラさん?えーと、村の人からの依頼で、 キングさんとのケンカを止めるよう頼まれた者なんですけど…」 ティアラ/t002:「キングとのケンカ?あれはあの辛い物バカがぜーんぶ悪いのよ。 あたしはあの唐辛子馬鹿を止める為に昼夜問わず戦ってるの。 あいつの暴走をいつも止めてるのはこっちなんだから、感謝して欲しいくらいだわ」 (自信たっぷり、自分の正しさを微塵も疑ってない感じ) ファウト/f050:「え、そうなんですか?」 ティアラ/t003:「そうよ。あのバカ、唐辛子型の爆弾を作るなんて爆弾職人の風上にもおけないわ! 時代が求めてるのは甘いもの!スイーツなのよ!これからは飴型爆弾の時代よ!!」 ファウト/f051:「…いや、そんな時代は来ないと思うんだけど。」 (思わずツッコミ/きっぱりと) ティアラ/t004:「何か言った!?」 ファウト/f052:「あ、いや、何も言ってないって!」 ファウト/f053:「もしかしてそれがケンカの原因?爆弾の形なんて個人の自由だろうし、 仲直りして好きにさせてやれば?」 ティアラ/t005:「はぁ!?なーんであたしが見ず知らずのガキに命令されなきゃならないわけ!?」 (怒り出す) ファウト/f054:「め、命令とかそういうわけじゃ…」 ティアラ/t006:「さてはあんたキングの回し者?ここから出て行きなさいよ! じゃないとあたしの特製爆弾で粉々にしてやるから!!」 (飴そっくりの爆弾を取り出す) ファウト/f055:「飴!?って、火ついてる!爆弾か!?」 ファウト/f056:「わ、わかったわかった!出てくからさ!お邪魔しましたーッ!!」 (一目散に逃げ出す) 幽霊/y028:「ふぅ…怖い女の子だったなぁ。危機一髪だったね!」 (ガタガタ震えて隠れていた物陰から出てくる) ファウト/f057:「何が危機一髪だ!お前は隠れただけじゃないか!」 幽霊/y029:「まあまあ、細かいことは気にしない!」 幽霊/y030:「説得、ダメだったね。もう一人の人もあんななのかなぁ?」 ファウト/f058:「そうじゃないことを祈るよ。まあ、行くだけ行ってみるか…」 (やや疲れた感じでキングの家に向かう) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン7】 (効果音:足音) (キングの家へ続く道を歩いています) ファウト/f059:「…うーん、なんかお前静かだなー。具合でも悪いのか?」(静かな幽霊を不思議な思って真剣に) 幽霊/y031:「えぇっ!?なんかひどい!!」(少し傷付く) 幽霊/y032:「そりゃー、キングって人がどんなに恐ろしいかって考えると……あー、怖い」 ファウト/f060:「うーん…まさかさっきの人より凶暴だったりして」 幽霊/y033:「や、やめてよっそういうこというの!!」(冗談にビビっています) ファウト/f061:「お前臆病だなー……って、あ見えてきた見えてきた」 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン8】 (キングの家に近づいていくとぼっさぼさの唐辛子畑がある) 幽霊/y034:「うわっ、ここもこんなことに…?!しかも唐辛子オンリー!!」(少し引き気味) ファウト/f062:「さっきの家の畑といい…何年ほったらかしたらこんなのになるんだ!?」 幽霊/y035:「唐辛子もここまで成長すると恐ろしいね……」 ファウト/f063:「ティアラが言ってたけど確かキングって奴は辛いものバカだって言ってたよな…」(思い出しつつ) 幽霊/y036:「だからって唐辛子ばっか食べてるわけじゃ…ない…よね?」(いろいろ想像しながら) ファウト/f064:「それに唐辛子型の爆弾を作ってるって…」 幽霊/y037:「あ、やっぱ僕無理かも……うん、無理だ、また死んじゃうなきっと」(諦めモード) ファウト/f065:「どこまで−思考なんだよ、全く!」(あきれ果てながら) 幽霊/y038:「だって〜……」(半泣き状態) ファウト/f066:「ほら、着いたぞー」(半ば幽霊を無視しながら) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン9】 (キングの家の前) 幽霊/y039:「今度家のも見た目は普通だね…」 ファウト/f067:「今度こそマトモな人だといいんだけどなぁ…」 (ファウト、家のドアを叩く) ファウト/f068:「こんにちはー!誰かいませんかー?村から来た者なんですけどー!」 (キング、家から出てくる) キング/k001:「…誰だ?」 (ぶっきらぼうな感じに) ファウト/f069:「あのー、キングさん…ですか?」 キング/k002:「あぁ、そうだが」 ファウト/f070:「良かった、案外普通の人みたいだぞ」 (小声でひそひそ) 幽霊/y040:「そうだね、さっきの子よりは話がわかりそうだね」 (同じくひそひそ) キング/k003:「何か言ったか?」 (ひそひそしてる2人をいぶかしんでる様子) ファウト/f071:「いやいや、何も!あのー、ティアラさんとケンカしてるって話を聞いてきたんですけど。 実は村の人からの依頼で、2人のケンカをやめさせてほしいって…」 キング/k004:「ティアラ、だと…!?…あれはあの甘い物バカが全部悪いんだ。 大体、飴型の爆弾を作るなんて馬鹿げている。誰がそんなけったいな爆弾を使いたがるっていうんだ?」 ファウト/f072:「はぁ。…雲行きが怪しくなってきたぞ」 (後半は連れの幽霊に) キング/k005:「時代に求められているのはあのようなお子様爆弾ではなく、圧倒的破壊力を持った戦略兵器だ。 俺の唐辛子爆弾の方があいつの爆弾より時代に求められているに違いない! …君達だってそう思うだろう?」 (きっぱり自信満々) 幽霊/y041:「…求められてないよ。」 ファウト/f073:「…俺も同感。」 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン10】 (唐辛子畑の方からティアラがやってくる) ティアラ/t007:「キングー!いるんでしょ!?どっちの爆弾が優秀か、今日こそ決着をつけるわよ!」 (ドアごしなので少し遠めの声) ファウト/f074:「げ、さっきの…!」 キング/k006:「ティアラか…いいだろう。俺の爆弾の方が優れていることを証明してやる」 ファウト/f075:「お、おい!ケンカはやめろって!」 キング/k007:「少年、男には戦わなければいけない時がある。今がその時だ。」 (シリアスに) 幽霊/y042:「わぁ〜、かっこいい!」 ファウト/f076:「感心してる場合か!」 幽霊/y043:「あ、そうか。あの、ケンカはダメだよ!ダメだってばー!!」 (そうこうしてるうちにティアラとキングの言い合いが始まる) ティアラ/t008:「まだ唐辛子爆弾なんてちまちま地味に作ってるわけ? いい加減にあたしの爆弾の方が優秀って認めなさいよね!」 ファウト/f077:「あー、もう。ケンカはよせって…」 幽霊/y044:「そ、そうそう!怪我したら痛いしさ!」 キング/k008:「何を言う…お前の爆弾の作り方はなってない。 第一、甘いものを爆弾のフォルムに使うなんて…」 ファウト/f078:「うんうん、作品のフォルムが気に入らないんだな。話し合いでどうにかしろ。ケンカは止めろって」 幽霊/y045:「そ、そうだよ、作品の形は人それぞれだから…!」 ティアラ/t009:「きー!唐辛子型爆弾を作ってる人に言われなくないわ!この辛いもの馬鹿!」 キング/k009:「そっちこそ甘いもの馬鹿のくせに…いいだろう、勝負だ!」 (2人ともファウト達の話を全く聞いていない) ファウト/f079:「…って、どっちも聞いてないな。」 幽霊/y046:「わーん!やっぱり僕の話なんて誰も聞いてくれないんだー!なんて僕は不幸なんだー!!」 (空気に耐え切れなくなって泣いた) ファウト/f080:「あー、こんな時に泣くなって!」 幽霊/y047:「僕なんて誰にも気付いてもらえないし、何もできないし、幽霊だし、名前も思い出せないし…うわーん!!」 ティアラ/t010:「行くわよ!超スーパーウルトラデンジャラスデリシャススイーツ飴爆弾!」 キング/k010:「行くぞ…破壊力増加型四面楚歌画竜点睛出前迅速唐辛子爆弾!」 (わーわー騒いでる3人にファウト、キレる) ファウト/f081:「あー、もう!!お前らちょっとは大人しくしろ!爆弾も泣くのも禁止だ、禁止!」 幽霊/y048:「…わ、びっくりした」 (思わず泣き止む) ティアラ/t011:「あんたさっきの…何よ、もう。」 キング/k011:「…ケンカをする気が削がれたな」 (2人も思わずケンカを止める) ファウト/f082:「お前ら、ケンカするのは自由だけどな、止めようとしてるヤツの身にもなれってんだ! 人に迷惑をかけるようなことをしちゃいけません、って小さい頃言われただろ!」 (ぷんすかぷんと説教) 幽霊/y049:「ご、ごめんなさい…」 ティアラ/t012:「あたしは悪くないわよ。悪いのはキングと、この泣いてた子よ」 キング/k012:「俺は悪くないぞ…悪いのはティアラと、この泣いてた少年だ」 ファウト/f083:「お前らなぁ………ん?」 (爆弾コンビの言葉に違和感を覚えて止まる) 幽霊/y050:「ぼ、僕のこと見えるの?普通に?」 ティアラ/t013:「見えるけど、それが何よ」 キング/k013:「別に変わった所はないように思うが…」 (「普通」の意味を勘違い) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン11】 幽霊/y051:「み、見えるの…?ほんとにほんと!!?」(ずいっと近寄りながら) ティアラ/t014:「な、なによ…見えるわよ?そんなに近づいてくんじゃないわよ!!」 (少し引き気味、そんなに〜…からは少しキレ気味) 幽霊/y052:「うわ〜いっ、僕が見える人が3人になった〜〜!!」(心の底から大喜び) ファウト/f084:「お前、単純で純粋だな…バカ」(少し呆れた感じ) 幽霊/y053:「あぁっ、酷い!!」 (状況:ファウトと幽霊がガヤガヤ…) ティアラ/t015:「…って、いうか!!勝負の続きよ、キング!!!」 キング/k014:「望むところだ!!」 (効果音:爆発音)(勝負再開) ファウト/f085:「うわっ、またおっぱじめやがった!!おい、お前ら………!」(喧嘩を止めに行こうとしたら幽霊に服をつかまれる) ファウト/f086:「な、なに?」 幽霊/y054:「どうせさ、あの二人の意見は変わらないだろうし…僕のお願い聞いてよ…」(半泣き) ファウト/f087:「えーっと……お前の好きな子を探すってやつ?」 幽霊/y055:「うん」 ファウト/f088:「でもなー…………」(ちらっと喧嘩している二人を見る) ファウト/f089:「確かに、あれは無理そうだな……」 ファウト/f090:「仕方ない…お前の依頼先にしてやるよ」 幽霊/y056:「ほんと?わぁ〜〜〜い!」 ファウト/f091:「バカ」(ぼそっと呟く) 幽霊/y057:「うえぇぇ〜〜んっ」(少しショック) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン12】 ファウト/f092:「で、その好きな子はどんな子なんだ?…というか泣き止め」 幽霊/y058:「え?……そうだね、確か僕の従姉で…爆弾研究者だったんだー」(思い出し笑い) ファウト/f093:「爆弾研究者かよ…おい」(もう爆弾という単語を聞きたくなかった。という感じ) 幽霊/y059:「爆弾って結構危険なものだけどその子は率先して研究に参加してたんだー… あー、あの時のあの子の横顔といったらー………」(幸せそうに) ファウト/f094:「…おい……お〜い……」 ファウト/f095:「ダメだ、自分の世界に行っちまった…」 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン13】 (自分の世界から戻ってきた) 幽霊/y060:「あ、そうそう!でね、僕が死ぬちょっと前に彼女が新しい爆弾を作ったんだ。 それの実験をするから観に行く約束をしてたんだけど… …その実験の前の日に崖から落ちて、僕は死んじゃったんだ」 (「その実験の〜」の所はちょっと寂しそう) ファウト/f096:「へぇ〜、脳天気そうに見えるけどお前もいろいろ大変だったんだな」 幽霊/y061:「えぇ〜、脳天気って…酷いよ〜」 (幽霊の言葉を聞いてキングとティアラがぴたりとケンカを止める) キング/k015:「…待て、爆弾研究者だと?」 (驚いた感じで) ティアラ/t016:「爆弾の実験の前の日に死んだ、ですって?」 (キング同様驚いた感じで) 幽霊/y062:「わわ、え、えっと…そう、だけど…」 キング/k016:「…俺とティアラのケンカは昨日今日で始まったものじゃない。 そもそも、俺の一族とこいつの一族は昔から仲が良くなかったんだ。」 ファウト/f097:「あ、思ったより根が深いんだ。」 ティアラ/t017:「あったり前でしょ!」 キング/k017:「元々は一族同士は1つの家系で、共同で火薬や爆薬の研究をしていた、学者の一族だった。 だが、俺達の3〜4代前…大体100年程前か。1つの家の娘が新しい爆弾の実験に失敗した。 それだけなら良かったんだが…その事故に巻き込まれてもう1つの家の跡取り息子が亡くなったそうだ。 それ以来、2つの家同士は敵対し、事あるごとに争っている…というわけだ」 ファウト/f098:「今争ってる原因はすんごくくだらない理由だと思うんだけどな…」 (ぼそり、と呆れたように) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン14】 幽霊/y063:「ちょ、ちょっと待ってよ!100年くらい前で、爆弾を研究してた家の娘ともう1つの家の息子って、 もしかしてそれって、あの子と僕のこと?」 ファウト/f099:「お前、かなり前にお亡くなりになってたんだな…」 (驚いてる) 幽霊/y064:「うん、そういえばそれくらい前だったっけ。 僕ってファウトくんよりかなり年上だったんだね。ちょっと意外!」 ティアラ/t018:「てゆーか、この弱いのがあたしの親戚かもしれないってのが意外。」 キング/k018:「…俺も意外だが」 幽霊/y065:「うぅ、子孫かもしれない子達が酷い………じゃなくて!その話間違ってるよ! 僕はあの子の実験の前の日に、家の近くの崖から落ちたんだよ?」 キング/k019:「亡くなった曽祖父(そうそふ)の話では、爆弾の実験が行なわれた場所の近くに、 その実験を見に来る予定の少年が倒れていたという。 …そうか、爆破に巻き込まれたのではなく、既に前の日に亡くなっていたんだな…」 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン15】 ティアラ/t019:「あ、じゃぁその幽霊が好きだった子っていうのが私のひいおばあちゃんってわけね」 幽霊/y066:「えぇっ!!あんなおしとやかな子からこんな子が・・・・・!!!?」(驚き) ティアラ/t020:「殴る・・・・わよ?」(キレ気味) 幽霊/y067:「ひぃぃぃーーーーーっっ!!」 ティアラ/t021:「ったく・・・でもひいおばあちゃん亡くなる直前まで爆弾の研究をやってたらしいから、 かなりの変わり者だったみたいよ」 ファウト/f100:「・・・・・あんたも結構変わり者だけどな・・・」(ぼそっと呟く) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン16】 ファウト/f101:「て、いうかそこまで爆弾が好きだったんだな・・・・」(少し呆れた感じ) 幽霊/y068:「あはは、あの子らしいや・・・」(微笑しながら) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン17】 ファウト/f102:「なぁ、一族が仲が悪くなったもともとの理由って、実験事故で死人が出たからだったんだろ? それならさ、その原因が間違いだったんだから、もうお前らがケンカを続ける理由ってのもないんじゃないのか?」 キング/k020:「…そう、だな。俺もティアラが邪魔をして来なければ、特に戦う理由はない」 ティアラ/t022:「あ、あたしだってキングが邪魔をして来なければ、別にケンカなんてしないわよ!」 ファウト/f103:「じゃ、これからはお互い仲良く…っつっても急には無理か。 ご先祖様の話を思い出して、なるべくケンカしないようにするんだな」 (言ってにっ、と笑う) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン18】 幽霊/y069:「でも、良かった。ほんとのことをわかってもらえて。 きっと彼女も安心してると思う」 (にっこり笑って言う。姿がぼんやりと消えかかってる) ファウト/f104:「お、おい、お前…なんか透けてるぞ!」 (消えかかっている幽霊を見て驚く) 幽霊/y070:「あ…うん、多分『未練』ってやつがなくなったからじゃないかな? 彼女がもうここにはいないことがわかったし…」 幽霊/y071:「僕もそろそろ彼女の所へ行くよ。 キングくんにティアラちゃんも、これからは仲良くね。」 ファウト/f105:「待てよ、そんな急に…!」 幽霊/y072:「ファウトくん、ありがとう。 少しの間だけだったけど、一緒に居て楽しかったよ。 …じゃあね、さようなら」 (そう言って姿が消える) ファウト/f106:「おい!…なんだよ、人に憑く時も居なくなる時も…自分勝手すぎるじゃないか…」 (ちょっとしんみり) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン19】 ティアラ/t023:「・・・・あ゛ーっ!!なにしんみりしてんのよ!?やっぱりガキね、ガキ!! あー、やんなっちゃう・・・・・!」 ファウト/f107:「な、ガキっていうな!!」 ファウト/f108:「こうしてティアラとキングは和解、この村の仕事は終わった。 終わってみると、終わってみたで何だか何も無かったような感じになる・・・」 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン20】 (効果音:足音)(帰り道) ファウト/f109:「それにしても、やっぱり隣に誰もいないのは何だか空しい・・・ ま、あいつも無事成仏できたんだし、よかった・・・・」 (効果音:爆音) ファウト/f110:「え、爆発・・・・!?」(ばっと、振り返る) (効果音:足音)(がつがつとこちらに歩いてくる) ティアラ/t024:「散れっ、この辛いものバカが!!」 キング/k021:「ふ、お前こそ!!」 ファウト/f111:「お前ら、何してんのーーーっ!!?」 ティアラ/t025:「あら、偶然!」 ファウト/f112:「お、お前ら仲直りしたんじゃなかったのかよ!?それに何でこんなところに?!」(驚きを隠せない) ティアラ/t026:「こいつは!!村を追い出されちゃったのよ、バカよねー・・・。 あ、でも私は爆弾の研究のために村を出てきたのよ?決して村を追い出されたってわけじゃないのよ?」(後半言い訳) キング/k022:「ふ、何をいう・・・こいつだけ、村を追い出されたんだ。 俺こそ爆弾の研究のために村を出てきたのだ」(遠まわしに言い訳) ファウト/f113:「結局追い出されたのかよ!!!」(少し怒ってます) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン21】 幽霊/y073:「うんうん、研究の為に出てきたんだね。2人とも研究熱心だなー」 (何故か混ざって頷いている) ファウト/f114:「…って!なんでお前までいるんだよ!成仏したんじゃなかったのか!?」 幽霊/y074:「うん、僕もあの時は行けるかなーって思ったんだよね。でもダメだったみたい。 やっぱりさぁ、恋の為に死んだ僕が成仏する為には、恋が成就しないとダメなんだよ!」 (前半はあっさり軽い感じで/後半は ぐ、と力強く) ファウト/f115:「恋の為って…お前、事故死だったんじゃないのか。 それに恋も何も相手はとっくに亡くなってるだろ!」 幽霊/y075:「いや〜、ほら、なんていうかね、僕…新しい恋を見つけたんだよ。」 (照れつつ/ティアラの方を見る) ファウト/f116:「まさか…こいつ、か?」 ティアラ/t027:「ん?…何見てんのよ」 (ちょっと怪訝そうに) 幽霊/y076:「あぁ、やっぱり!その不機嫌そうな顔が彼女にそっくり!かわいいなぁ〜…」 (めろめろな感じ) キング/k023:「…物好きな少年だな」 幽霊/y077:「ファウトくん、何でも屋なんでしょ?僕の成仏の為に協力してよ〜」 (ド○えもんに頼るっぽく) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン22】 ティアラ/t028:「あぁ、そういえば、あんた何でも屋なんだっけ? よし、ちょうどいいわ。あたしもついてこっと。 ねー、爆弾の研究をしててもうるさく言われないようなとこ探してちょうだいよ。」 キング/k024:「…む、俺の方が先にこの少年に爆弾の研究をできるような場所を 探してもらうつもりだったんだが…ティアラ、遠慮しろ。図々しいぞ。」 ティアラ/t029:「何よ、あたしのが先に決めたんだから!ねー、ファウト!」 キング/k025:「何を言う…俺は村を出る前に決めていたぞ。な、ファウト。」 幽霊/y078:「わ〜、じゃあ2人も一緒に旅するんだね!楽しくなりそうだなぁ」 ファウト/f117:「お、おい…勝手に決めるな!」 キング/k025:「…あぁ、そうだ。そういえば村人からお前に手紙を預かっている。 先日の報酬についてだそうだ」 ファウト/f118:「あぁ、そういや後で送ってくれるって話になったんだっけ。 なになに…拝啓 ファウト様。前略、おかげ様ですっかり村も平和に… …なったのは数日だけで、あの2人はとうとう村のほとんどの建物をケンカで破壊してしまいました。 報酬を予定していた村の蓄えも木っ端微塵になってしまった為、 申し訳ないのですが報酬の方も…お送り……できなくなってしまいました!?…そ、草々… …って、なんじゃこりゃー!!お前ら何してくれてんだよ!」 ティアラ/t030:「悪いのはキングよ。あたしは悪くないわ」 キング/k026:「悪いのはティアラだ。俺は悪くないぞ」 (2人とも悪びれてない) ファウト/f119:「あー、もう!爆弾なんて大っ嫌いだー!!!」 (ファウトの声、大空に虚しく響く。キャストコールへ) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【キャストコール】 (以下キャストコール) ファウト/f120:「ファウト役・(キャスト名)」 ティアラ/t031:「ティアラ役・(キャスト名)」 キング/k027:「キング役・(キャスト名)」 幽霊/y079:「幽霊役・(キャスト名)」 ファウト/f121:「ボイスドラマ「甘いのと辛いの」 編集・(編集者名) 脚本・さのや・春一(はるいち) 製作・提供は「0から始めよう」でお送りしました!」 ====================================================================================================