ボイスドラマ「ちいさな魔王のおはなし」(ちいさなまおうのおはなし)

脚本/さのや


【あらすじ概要】
どこかのファンタジー世界でのおはなし。
魔王の城に住むちびっこ魔王のマオは、食料庫からおやつがごっそり盗まれているのに気付きます。
従者のぽちと一緒に犯人を探すマオですが、結局犯人は寝ぼけた魔王マオその人だったのです。
マオは皆にめちゃめちゃ怒られましたとさ。めでたしめでたし(?)

【脚本中記号について】
「」…キャラのセリフ(括弧なしはモノローグだと思っていただければ!)
()…状況説明・セリフの演技指定
※ …前後の状況説明など

【他】
・セリフの方は言い辛ければ言いやすいように語尾・言い回しを変えていただいて構いません。
・セリフが二行に渡っている部分なども一部ありますので、見落としにご注意いただければ
幸いです。(こちらでもよく見落としたりするので…;)

【キャラクター】

マオ(魔王) (セリフ数:107)
 外見10歳前後/声質:高〜中、元気の良い女の子声or子ども声。偉そうな感じで。
 魔王城に住むいばりんぼのちびっこ魔王様。見た目通りお子様。おやつ大好き。
 皆にかまってもらっているが、尊敬されているかは不明。一応女の子。

ぽち(従者) (セリフ数:75)
 外見20歳前後/声質:高〜低、少年or青年声。感情表現豊か。
 普段は青年の姿だが、正体はマオの飼ってる魔界ハムスター。 知能はそれほど低くないので、
 従者としてこき使われている。自分の名前があまり好きではない。

ゴーシュ(幽霊) (セリフ数:11)
 外見15〜16歳/声質:高〜中、陰気・テンションの低い少年声。
 魔王城の屋根裏部屋に住むゴースト。しぃの兄。
 本人曰く朗らかな性格らしいが、めちゃめちゃ陰気。

しぃ(バンシー) (セリフ数:9)
 外見7〜8歳/声質:高〜中、少女or子ども声。泣き声ばっかりです。
 魔王城の屋根裏に住むバンシー(泣き女)。ゴーシュの妹。
 泣き上戸でいつも泣いている。

ディー(ダークエルフ) (セリフ数:15)
 外見20歳前半/声質:中〜低、不良っぽい青年声。
 魔王城玄関前で勝手に土産屋を営む居候のダークエルフ。
 魔界ペンギンが相方。

ギン(魔界ペンギン) (セリフ数:14)
 外見成鳥/声質:高(もしくはお任せ)、鳴き声のみ
 ディーの相方の魔界ペンギン。「ぐげー」としか喋らない。

マジョリカ(魔女) (セリフ数:27)
 外見20代後半くらい/声質:中〜低、色っぽい女性声
 先々代魔王の愛人の魔女。勝手に城の一室に住み着いている。歳の話は禁句。

カガミ(精霊) (セリフ数:19)
 外見10代後半くらい/声質:高〜低、気弱そうな少年声
 マジョリカの使い魔の鏡の精霊。気弱だが一言多い。
 ブラックファングに憧れている。

ブラックファング(黒竜) (セリフ数:13)
 成竜/声質:お任せ、オネエ言葉
 オネエ言葉なブラックドラゴン。魔王城の門番。
 ポチにご執心。ていうか食べようとしてる。

ユーラルディック(勇者) (セリフ数:27)
 20歳前半/声質:中〜低、ナンパ系青年声
 国王に低賃金で魔王退治を頼まれた勇者。実は幼女にめっぽう弱いダメ人間。


(↓以下シナリオ本文)

【シーン01:オープニング】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (BGM〜タイトルコール)  
マオ/ma01 ボイスドラマ「ちいさな魔王のおはなし」。心して聞くが良いぞ! (※タイトルコール)
  (BGM〜フェードアウト)  

【シーン02:おやつ行方不明事件発覚】

番号 セリフ・効果音など 状況など
マオ/ma02 これは、どこかの世界での、偉大な魔王!…に、なる予定のちいさな魔王のおはなし。 ナレーション的に。
  (足音>バタンとドアが開く音)  
従者/ju01 「魔王様!魔王様ー!大変です!」 慌てて部屋に入ってくる。
マオ/ma03 (マオ、床に寝そべって何やらラクガキをしている。)
「何事だ?騒々しい。」
 
マオ/ma04 「余は今、大きくなったらどこの国をどういう風に支配するかを決めるのに忙しいのだ。」  
従者/ju02 「ただ世界地図にラクガキしてるだけじゃないですか、それ。」  
マオ/ma05 「うるさいなー。あげ足を取るんじゃない。
それより、そろそろおやつの時間だぞ。今日のおやつを持ってこい!」
 
従者/ju03 「だから魔王様、大変なんですってば。」  
従者/ju04 「城の食料庫からお菓子がごっそり盗まれたんです。」  
マオ/ma06 「なにーー!!?」  
  (間)  
  (大きな扉の開く音)  
マオ/ma07 「ない!ない!
余が今日食べようと思ってたクッキーもチョコもプリンもケーキもあれもそれもこれも全部なーい!!!
昨日までは確かにあったのに!」
 
従者/ju05 「ね。だから言ったじゃないですか。」 のん気。
マオ/ma08 「お前、のん気にしてる場合か!?魔王である余の物が盗まれたんだぞ!
これは余の威信(いしん)に関わる大事件だ!」
 
従者/ju06 「魔王様、難しい言葉知ってますね。えらいえらい。」 のん気2.
マオ/ma09 「うっさい!ともかく城の全員で早いとこ犯人を見つけ出せ!そんでもって血祭りだ!」  
従者/ju07 「はっ!」
(足音/命令を受けて走り去る…が、少しして戻ってくる)
 
従者/ju08 「魔王様!みんなに「忙しいからあーとーで。」って断られました!」  
マオ/ma10 「みんなか!」  
従者/ju09 「みんなです。」  
マオ/ma11 「くっ…薄情なやつらめ。仕方ない、余とお前の2人で探すぞ!」  
従者/ju10 「魔王様、申し上げますが、僕もどっちかっていうと面倒です。」 きっぱり。
マオ/ma12 「いーの!探すのッ!ついてこい早くッ!!」  
  (足音/2人で移動中)  
マオ/ma13 「まずは城の者に話を聞いてみよう。誰か不審者を見た者がいるかもしれない。」  
従者/ju11 「お、聞き込みですか!聞き込みは捜査の基本ですからね!」 急にやる気。
マオ/ma14 「む、さっきと違ってやる気だな。」  
従者/ju12 「いやー、聞き込みとかってワクワクするじゃないですか!探偵みたいで!
「じっちゃんの名にかけて!」とか!「真実はいつもひとつ!」とか!!」
 
マオ/ma15 「お前、何に影響されてるんだ。
…まあいい。まずは屋根裏部屋のゴースト達に話を聞きに行くぞ。」
 
従者/ju13 「了解、刑事(デカ)長!」  
マオ/ma16 「探偵関係ないじゃん!刑事長じゃないから!!魔王だから!!」  

【シーン03:屋根裏部屋の幽霊兄妹】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (足音/屋根裏部屋に到着)  
しぃ/si01 「うぅ〜…うえぇん…しくしくしく…」
(ドアの中からわざとらしいほどの泣き声が聞こえてくる。)
 
  (ぎしぎし、と床板がきしむ音。かなりボロい。)  
マオ/ma17 「…うぅ…。いつ来てもここは不気味だな…」 怖がってる。
従者/ju14 「魔王様、先に行ってください。」 きっぱり。
マオ/ma18 「い、嫌だ!お前先行け!オスだろ!」  
従者/ju15 「嫌ですよ!魔王様のが年上でしょッ!!」  
  (ひゅ〜どろどろどろ、という幽霊っぽい効果音。)
(争ってる2人の後ろから声がかけられる)
 
ゴーシュ/go01 「じゃあ〜…僕が先に入りましょうか〜…?」 (陰気な声)
マオ/ma19
従者/ju16
「「うわぁ!!?」」  
マオ/ma20 「な、なんだ…ゴーシュか。驚かすな!」  

従者/ju17
(従者、後ろで頭抱えてうずくまってガタガタ震えている)
「ごめんなさいすいませんもうピーマン残したりしませんからー!」

句読点ない感じで早口に
ゴーシュ/go02 「もったいないお化けじゃないですよ〜…」  
  (ちょっと間)  
ゴーシュ/go03 「食料を盗んだ犯人を〜、捜してるんでしたっけ〜?」  
マオ/ma21 「そうだ。何か知らないか?ていうか、暇なら手伝え。」  
ゴーシュ/go04 「僕達幽霊は昼間はあまり動き回れないんですよ〜…」  
ゴーシュ/go05 「それに、僕は何も見てないですね〜…。
そうだ、妹のしぃにも聞いてみましょう〜…。おーい〜…」
 

しぃ/si02
(ガチャリと音がしてドアが開く。中から幽霊の少女が出てくる)
「うえぇん…ぐすん…しくしくしく…」

わざとらしい泣き方。
マオ/ma22 「おお、バンシーか。お前は何か知らないか?余の威信に関わる大事件なのだ!」  
しぃ/si03 「うぅ…うえぇぇん!!」(激しく泣く)  
マオ/ma23 「えぇい、泣いてばかりではわからんではないか!」  
ゴーシュ/go06 「昨日の夜中に城内をうろつく怪しい人影を見た、だそうです〜…」 通訳。
しぃ/si04 「うえぇん!!」 激しく泣いてる。
マオ/ma24 「本当か!?本当にそう言ってるのか、コレ!!」 (信じられない様子)
従者/ju18 「はっ!もしかしてその人影が真犯人ですかね!刑事長!」  
マオ/ma25 「あ、立ち直った。」  

【シーン04:黒エルフとペンギンとお土産屋(ペナントもあるよ!)】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (足音)  
マオ/ma26 「侵入者がいたとすれば…恐らくここから入ってきたはずだッ!」 自信満々
従者/ju19 「玄関からですか?いくらなんでもそれは…」  

ディー/dy01
(玄関外にある露店の人物達から声をかけられる。)
「おお、マオにポチじゃねぇか。何か買っていかねぇか?」
 
ギン/gi01 「ぐげー」 挨拶。
従者/ju20 「こんにちは、ディーさん、ギンさん。えーと、あの、これは…お土産屋さんですか?」  
マオ/ma27 「おい、そこのホームレスダークエルフに野良魔界ペンギン。
お前ら、勝手に余の城の入口前で商売をするな!商売するならショバ代とやらをもらうからな!」
 
ギン/gi02 「ぐげー。ぐげ。」 不満げ。
ディー/dy02 「売れねぇんだから払えねぇよ、そんなもん。
早いとこマオも有名になって勇者の1人や2人や数百人に狙われるようになってくれよ。
じゃないと商売あがったりだぜ。」
 
マオ/ma28 「余はいいのだ。大器晩成型だから。大人になったらすごいことになるぞ。」  
従者/ju21 「だといいんですけど…」  
ギン/gi03 「ぐげー。」 呆れた感じ。
またはご自由にどぞ!
マオ/ma29 「何か言ったか!?…と、今はそれどころではなかったな。
余は今、重大な事件の捜査をしているのだ。お前らも暇なら手伝うが良い。」
 
ディー/dy03 「えー、そういう時に限って客が来たらどうしてくれんだよ。
さっき起きて開店したばっかなのに。」
 
ギン/gi04 「ぐげー、ぐげ!」 (同意してる)
従者/ju22 「…今、午後3時過ぎですよ。」 遅くね?と。
ディー/dy04 「や、俺達夜型ダークエルフと夜型魔界ペンギンだもんな。」 (ギンに同意を求める)
ギン/gi05 「ぐげ。」 んだ。と。(同意)
マオ/ma30 「夜型か…そういえば、ディー、ギン、お前達は昨日の夜もここにいたのか?」  
ディー/dy05 「おうよ。長いことここで粘ってるからな。玄関先で寝るのも慣れちまったぜ。」  
従者/ju23 「えーと、じゃあ、昨日の夜に怪しい人影を見たりなんかは…?」  
ディー/dy06 「いや、俺は見てないな。」  
ギン/gi06 「ぐげっげー!」 (何かを主張する)
マオ/ma31 「おお、お前は見たのか!?」  
ギン/gi07 「ぐげー!ぐげー…ぐげー?」 (3つとも違う感じで)
マオ/ma32 「…何を言ってるのかさっぱりわからん。」  
ディー/dy07 「ふっ…俺にもわからんさ。」 (爽やかに)
従者/ju24 「えーと、なになに…玄関からは、入ってきた人は、いなかった、と。」  
マオ/ma33 「結局何も見てないんじゃないか!!
…ていうか、ぽち!お前、これがわかるのか!?すごいぞ!ぽち!」

(名前連呼)
ディー/dy08 「おおー、最も解読が難しいと言われる魔界ペンギン語がわかるとは…
お前、やるな。名前ポチのくせに。」
 
従者/ju25 「名前のことは言わないで下さい。」  
従者/ju26 「それに、こんな言葉くらいどうってことないですよ。
魔界珠算7級だって持ってるんですよ、僕は!」
(誇らしげ)
魔界珠算=まかいしゅざん
ディー/dy09 「関係ないな。」  
マオ/ma34 「関係ないぞ。」  
ギン/gi08 「ぐげー。」 関係ないね、と。
  (間)  
マオ/ma35 「…しかし、玄関から入ってきた者がいないとは…。
じゃあアレか、犯人は城の者か?」
 
従者/ju27 「魔王様、まだ決めつけるのは早いですよ。
魔王城に窓がいくつあると思ってるんですか?
もしかしたら窓かどこかから入った者がいるかもしれないじゃないですか。」
 
マオ/ma36
「はっ!窓か!
ちょ、ちょうど余もそれを考えていた所だ!」
(今気付いた風)
従者/ju28 「えー、本当ですかー?」 (疑っている)
マオ/ma37 「い、いいから、次に行くぞ! 今度は、門番の黒竜(こくりゅう)にでも話を聞いてみるか。」  
従者/ju29 「えぇっ!?ブラックファングさんですか!?気が進まないなぁ…」  
ディー/dy10 「なーんか大変そうだな。ま、それが終わったら偶には買い物にでも来てくれよ。」  
マオ/ma38 「気が向いたらな。」 きっぱり。
ギン/gi09 「ぐげっげー」 お達者でー、という感じで。

【シーン05:きまぐれ黒竜のハムスターフライ−カラっと高温で。】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (足音/大きな扉が開く音)
(門の前に強面の竜がどっしり座っている)
 
従者/ju30 「あのー…ブラックファングさん?」 遠距離からおずおずと声をかける
ブラックファング/bf01 「まあ!ポチさん!アタシに会いに来てくれたのぉ?」  
従者/ju31 「いえ、はぁ…まあ。会いに来たというか話を聞きに来たというか…」 (しどろもどろ)
ブラックファング/bf02 「んまっ!感激だわ!今日はトコトン2人の将来について話し合いましょ!」  
従者/ju32
「えぇぇ…ま、魔王様!パスッ!!」
(ぐい、とマオを前に押し出す)
耐え切れなくなった。
マオ/ma39 「残念だったな、ブラックファング。
余とこいつは今、重大な事件について調査を行っている。
昨日から今日までの間に何者かが城に侵入したかもしれないのだ。
怪しい者を見かけてないか?」
 
ブラックファング/bf03 「えぇ〜、そうなのぉ?そういえばさっきぽちさんが遠くから言ってたわねぇ。
てっきり愛の告白かと思ったわぁ」
 
従者/ju33 「違います違います違いますッ!!」 (必死で否定)
ブラックファング/bf04 (ちょっと考えて)
「そおねぇ、魔王サマ。協力してあげたらポチさんとお付き合いしてもいーい?」
 
従者/ju34 「うえぇ!?」 アンタの余命はあと1日だよと言われた感じで。
マオ/ma40 「うん、構わんぞ。」 (即答)
ブラックファング/bf05 「きゃっvいいのぉ?ありがとう、魔王サマv」 本人なりにかわいく。
従者/ju35 「魔王様!?そんなぁ〜…この人絶対僕のこと天ぷらにでもして食べるつもりですよぉ!!」  
ブラックファング/bf06 「いや〜ね、ぽちさん。…フライよ。」 (後半、冷徹な声で)
従者/ju36 「同じじゃん!!!」  
マオ/ma41 「まあ天ぷらだろうがフライだろうがどうでもいい。」  
従者/ju37 「あ、酷ッ!」  
マオ/ma42 「で、何か知ってるのか?」 (ぽち無視)
ブラックファング/bf07 「んー…昨日の夜から今まで、城の外から来た人はいないはずよ。
アタシ、夜ふかしはしない主義だからいつも早く寝ちゃうんだけど、
繊細だから物音には敏感なの。誰か来たら気付くはずよ。」
 
従者/ju38 「繊細というかなんというか…」  
マオ/ma43 「ふむ、じゃあやはり城の中の誰かが…?…まさか、な。」  
ブラックファング/bf08 「あ、そうそう。そういう探しものならマジョリカ様に聞けばいいんじゃなぁい?
あの人、そういうの得意そうだし〜」
 
マオ/ma44 「魔女のマジョリカか…そうだな、一応話を聞いてみるか。よし、行ってみるぞ。」  
ブラックファング/bf09 「ポチさん、お仕事がんばってねぇ〜vアタシ、ずっとここで待ってるからぁ〜」  
従者/ju39 「こ、これからしばらく、ここには近づかないようにしよう…」 疲れた感じでがっくりと。

【シーン06:魔女と鏡とTVの法則】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (マジョリカが自室で鏡に向かっている)  
マジョリカ/mj01 「鏡よ鏡よ、鏡のカガミちゃん。世界で一番美しいのはだあれ?」  
カガミ/ka01 「あの、その、マジョリカ様だと思います…」 気弱そうに。
マジョリカ/mj02 「ほーっほっほっほ!やっぱりそうよねぇ!」  
カガミ/ka02 「でも僕は、その、ブラックファングさんみたいな女性のが素敵だと…」 (照れて地面に
のの字を書いてる感じで)
マジョリカ/mj03 (聞いてない感じで遮って鏡を覗いている)
「あら、やーだ。こんなとこにシワが。エステに予約入れとかなくちゃ。」
 
従者/ju40 「あの〜…」  
マオ/ma45 「偉大なる魔王様の訪問だぞ。なに肌のお手入れに専念してるんだ、マジョリカ。」  
マジョリカ/mj04 「あらあらまあまあ、マオちゃんにポチちゃんじゃないの。
この部屋に来るなんて珍しいわねぇ。」
 
カガミ/ka03 「あ…魔王様にポチさん、こんにちは…」 (おずおずと)
マオ/ma46 「余はこのように香水臭い場所は苦手だ。」  
従者/ju41 「私も元々鼻は効かない方ですが、この部屋にくるとどうも…へくしゅっ」 (くしゃみする)
マジョリカ/mj05 「これくらいいいじゃないの。
マオちゃんも女の子なんだから、ちょっとはおしゃれしなきゃダメよ?
いつも男の子みたいな格好して、もったいない。」
 
マオ/ma47 「服は余の趣味だ。放っておけ。
先々代の魔王の愛人であるお前を、追い出さずに置いてやって、
その上好き放題させてやってる余の寛大さに、感謝のひとつでも表わせないのか?
…ったく…」
 
マジョリカ/mj06 「あらぁ、感謝が欲しいの?
それなら感謝の印にマオちゃんの愛人になってあげてもいいのよ?」
(からかう感じで)
マオ/ma48 「余はそんなものはいらん。
それより、聞きたいことがある。さっきもぽちが言いに来たと思うが…
何者かが、昨日の夜から今日の間に食料庫の余のおやつを持ち出したらしいのだ。」
(きっぱり)

マジョリカ/mj07 「あぁ、さっき、ぽちちゃんが言いにきたわ。
その時は魔導テレビでドラマの再放送見てたのよねぇ。だから手が離せなくって。」
 
マオ/ma49 「余の命令はドラマの再放送以下か!?
…ま、まあいい。お前の得意の魔術で犯人について何かわからないかと思ってな。」
 
カガミ/ka04 「あの、その、マジョリカ様の魔術は、
誰かを呪ったりとか、自分に惚れさせたりとか、そういうのが専門で…」
 
マジョリカ/mj08 「おだまり、カガミ。私だって魔女の端くれよ。その程度の占いだったらできるわ。」  
カガミ/ka05 「えぇっ!?そうなんですか?」  
従者/ju42 「おお、さすが魔女ですね!…へくしゅっ」 (くしゃみしてる)
マオ/ma50 「なら、早速その占いとやらで犯人を探し出すのだ!」  
マジョリカ/mj09 「ふふ、任せてちょうだいv」  
マジョリカ/mj10 「鏡よ鏡よ、鏡のカガミちゃん。マオちゃんを困らせたのはだぁれ?」  
  (部屋にある鏡の表面にゆらゆらと景色が映り始める。)  
従者/ju43 「わわ、すごい!鏡に何か映り始めましたよ!」  
マオ/ma51 「…む?魔王城ではないようだな…城の外か?」  
マジョリカ/mj11 「イマイチ映りが悪いわねぇ…えい!えい!!」
(ガン!ゴン!と鏡を古いテレビのように叩く)
 
カガミ/ka06 「ああぁっ!ちょっ…何するんですかマジョリカ様!僕の宿ってる鏡がぁぁ!!!」 (取り乱す)
マジョリカ/mj12 「テレビと魔法はこうすれば大体上手くいくのよ。」 (きっぱり)
マオ/ma52 「…本当か?」  
従者/ju44 (画面に勇者っぽい青年が映っている)
「あ、でもちゃんと映り始めた。
…うわ、魔王様!大変ですよ!もしかしてこれ、勇者じゃないですか!?
しかも城のかなり近くまで来てるみたいですよ!!」
 
マオ/ma53 「勇者だと!?…そうか。謎は全て解けたぞ!」 (シャキーン、と効果音)
従者/ju45 「えぇ!?本当ですか、魔王様!」  
マオ/ma54 「余の大切なアメちゃんやらチョコくんやらを盗んだのはこいつに違いない!」  
カガミ/ka07 「あの〜…それはどうしてそう思うんです?」 (おずおずと)
マオ/ma55 「ふっ…それがヤツの恐ろしい所よ。
一度城に侵入しておきながらも、おやつのみを盗んで、今度は正面から堂々と入る…
そして何も知らぬ余と対峙した時に全てを明かして、余に大きな精神的ダメージを
与えるつもりなのだ!…人間のくせになかなか考えているではないか!」
 
マジョリカ/mj13 「今来たばっかりに見えるけどねぇ」  
従者/ju46 「普通そんな回りくどいことしませんよねぇ。」  
カガミ/ka08 「…ですよねぇ」  
マオ/ma56 「いや、きっとそうだ!時間的にも犯人がわかっていい頃だぞ。多分。」  
従者/ju47 「そろそろ犯人探しにも飽きてきたんですね。」  
マジョリカ/mj14 「まあ、いいんじゃなぁい?この勇者ちゃん、こっちに向かってきてるみたいだし。
ほっといても勝手に城の中に入ってくるわよ。」
 
マオ/ma57 「む!そんなことさせんぞ!余の目の黒いうちは勇者なんぞに敷居をまたがせるかぁ!!」
(だだだ、と走り出て行く)
 
従者/ju48 「あ、魔王様ー!魔王様の目は黒くないですし、うちに敷居はないですし、
何か言ってることがめちゃめちゃですよー!!」
(追いかける)
 
カガミ/ka09 「あ、あの………慌しい人達ですね」  
マジョリカ/mj15 「ふふっ、マオちゃんもポチちゃんも若いわねぇ。」  
カガミ/ka10 「マジョリカ様と違ってピチピチですもんね。」 (きっぱり)
マジョリカ/mj16 「あらぁ〜?今日は鏡の映りが悪いわねぇ。叩きが足りないのかしらぁ?
えい!えい!!おりゃ!!!どりゃぁあ!!!!」
(鏡を割る勢いで叩く)
 
カガミ/ka11 「うわわわわ!ごめんなさいごめんなさい!!冗談ですってばー!!!」  

【シーン07:勇者登場〜職業選択の自由】

番号 セリフ・効果音など 状況など
ユーラルディック(以下ユウ)/yu01 (勇者、文句言いつつ森をざくざく攻略中。)
「…ったく、あの阿呆国王め!
銅の剣(つるぎ)と100ゴールドぽっきりで魔王退治してこいだぁ!?
今時、子どもの小遣いだってもっと多いぞ。人が勇者だからってこき使いやがって…。
あー、さっさと魔王退治して帰ろ。」
 
マオ/ma58 「はーっはっはっは!よくぞここまで辿りついたな、勇者よ!」
(そこらの木の上にのぼってる)
 
ユウ/yu02 「む、何者だ!?」  
マオ/ma59 「我が名は魔王マオ!この一帯を支配する由緒正しい大魔王だ!
どれくらい由緒正しいかというと我が一族の歴史は1000年以上前にさかのぼり…」

(説明し始める)
従者/ju49 「魔王様魔王様、木に登ったりしたら危ないですってば!降りましょう!ね!」
(マオのセリフにかぶる。子どもをいさめる感じで)
 
マオ/ma60 「こらー!余がせっかくかっこよく口上を述べてるというのに!
邪魔するな!あっちいけ!!」
 
従者/ju50 「えー。僕は魔王様が怪我したら大変だと思って…。ともかく木から降りてください。」  
マオ/ma61 「全く、うるさいやつだ。」
(不機嫌な感じで木から降りる)
 
マオ/ma62 「えーと…何だったか。…あ、そうそう。勇者よ!えーと、アレだ。
余の許可なくうろうろしちゃダメなんだぞッ!」
 
従者/ju51 「魔王様、なんかぐだぐだです。」  
マオ/ma63 「えぇい!黙れ!元はと言えばお前が邪魔するからじゃないか!!」  
ユウ/− 「………」 (セリフなし)
従者/ju52 「あ、ほら、勇者の人も呆れてますよ!」 (こそこそ/音量は
普通でOKです)
マオ/ma64 「えー、余が悪いんじゃないぞ。お前が悪いんだぞ。名前ぽちの癖に!」 (ひそひそ/音量は
普通でOKです)
従者/ju53 「あー!名前のこと言った!気にしてるのに!!ていうかその名前つけたの魔王様じゃないですか!」  
マオ/ma65 「ぽちだからぽちって言っただけですぅー。」 (小学生の言い合い
っぽいノリで)
従者/ju54 「酷いな!すごく酷いな!日記に書いてやる!」  
マオ/ma66 「んなもん痛くもかゆくもないわ!もっとマシな仕返しはないのか!
お前、仮にも魔王の側近だろうが!」
側近=そっきん
ユウ/yu03 (ユウ、言い合いを遮るように)
「…えーと、あの…君が、魔王?」
(困惑した感じで
マオに)
マオ/ma67 「おお、勇者が居るのをすっかり忘れていたな。
いかにも!余がこの辺一帯を支配する大魔王マオ様だ!」
 
従者/ju55 「えーと、その従者です。以後よろしくお願いします。」 (のんびり挨拶)
マオ/ma68 「お前、勇者によろしくしてどうするのだ。」 (呆れてる)
ユウ/yu04 「あぁ、勇者ユーラルディックです。気軽にゆーちゃんとでも呼んでもらえると…
…じゃなくて!」
(のん気に挨拶して
我に返る
ユウ/yu05 「…困ったな、無害そうな女の子じゃないか。まさかこんな…こんな……」 (言いつつマオを
じー、と見る)
マオ/ma69 「なんだ?余に恐れをなしたか?」  
ユウ/yu06 「………よーし、君。おにーさんといい所に行こうか。」
(がし、とマオの手をつかんで連れて行こうと)
 
マオ/ma70 「は?おい!どこ行く気だ!?離さぬか!!」  
従者/ju56 「ゆ、勇者さん?」  
ユウ/yu07 「こんな愛らしい少女を「魔王だから」と退治するなんて間違っている!
国王も君を見れば魔王退治がどんなに愚かしいことかわかるに違いないッ!!
…てことで君、世界平和の為にお兄さんと王都に行こうじゃないか!さあさあ!」
王都=おうと
マオ/ma71 「どんな理論だ!?」  
ユウ/yu08 「大丈夫、怖いこととかそういうのは全くないから。…多分。」  
マオ/ma72 「言ってることが不安を煽るぞ…!!」  
従者/ju57 「この人、勇者なのに変な人だ…!」  
マオ/ma73 「…まあ、余がかわいいのはわかるけどな!」  
従者/ju58 「魔王様…」 (呆れている)
従者/ju59 「というか、幼児誘拐は犯罪ですよ!!」 (気を取り直して
勇者に)
ユウ/yu09 「従者さん、安心して下さい。娘さんは幸せにします。」 (きっぱり真面目に)
マオ/ma74 「…お前と一緒だと幸せになれる気がしないぞ。すんごく。」  
従者/ju60 「いえ、魔王様は僕の娘ではないんで許可を得るならお墓の中の先代の魔王様に…
…ていうかダメですよ!ダメったらダメ!
魔王様にはこれから立派な魔王になってもらわないといけないんですから!」
 
マオ/ma75 「そ、そうだそうだ!
それに今、余はある事件の調査中なのだ!お前なんぞに構っている暇はない!」
 
ユウ/yu10 「え、事件?」  
マオ/ma76 「そうだ。密室から消えたおやつ…玄関からの侵入者はいないという証言…
しかし余の目はごまかせないぞ!犯人はこの中にいる!」
(解決編っぽいノリで。ばん!ばん!ばん!と効果音)
 
ユウ/yu11 「えぇっ!?まさか!?」 (ノった)
従者/ju61 「ていうか3人しか居ませんよ。」 (一人冷静)
マオ/ma77 (ぽちは無視)
「犯人はそこの勇者!お前だー!!」
 
ユウ/yu12 「ふっ…バレてしまったなら仕方ない。よくぞ私のトリックを見破ったな!
…って、犯人って何の?」
(前半ノってる/後半軽く)
マオ/ma78 「とぼけるな!魔王城の倉庫から余のおやつを盗んだのはお前だろう!」  
ユウ/yu13 「いや、俺、今の今まで魔王城探して彷徨ってた所だったんだけど」  
従者/ju62 「ほらー、魔王様…この人犯人じゃないみたいですよ?」  
マオ/ma79 「本当か?本当に本当か?命賭けるか?」  
ユウ/yu14 「賭ける賭ける。ついでに100G(ゴールド)とこの銅の剣(つるぎ)も賭けよう。」  
マオ/ma80 「いらんわ。」  

【シーン08:変人にも人権有り】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (そうこうしてると、遠くからカガミの声が聞こえてくる)  
カガミ/ka12 「魔王様ー、魔王様ー!」  
従者/ju63 「あれ、どうしたんですか、カガミさん。」  
マオ/ma81 「む、何かあったのか?」  
カガミ/ka13 「ええとですね、マジョリカ様が過去を見る術を使えるのを思い出しまして…
それを使えば犯人がわかるだろうから、魔王様達を呼び戻して来いって
言われたんです。」
 
マオ/ma82 「なに!?そんな術が使えるなら早く言え!」  
カガミ/ka14 「使えるのをすっかり忘れてたそうですよ。
まったく、マジョリカ様もボケが始まる年齢なんですかねぇ…
あ、今のは内緒にしてくださいね?」
 
従者/ju64 「良かったですね、魔王様!これでやっと解決編に行けますよ!」  
マオ/ma83 「よし、すぐ城に戻るぞ!…あぁ、そこの変人勇者。お前も来い!」 (勇者に)
ユウ/yu15 「は?俺も?」  
従者/ju65 「魔王様、いいんですか!?変な人でも一応勇者なんですよ!城にわざわざ連れてくなんて!!」  
カガミ/ka15 「あぁ、この人、変な人なのに勇者なんですか。」  
マオ/ma84 「うむ、らしいぞ。な、変人勇者。」  
ユウ/yu16 「はははは、君達。俺にだって心というものが有るんだぞーぅ?」 (爽やかに)
マオ/ma85 「気にするな、変人。」  
ユウ/yu17 「肩書きも取れたよ!?」  
マオ/ma86 「まあ、シラをきるのも今のうちだ。
皆の前でお前が犯人だということを暴いてやる!覚悟しておくんだな!」
(びしっと勇者
に向けて)
ユウ/yu18 「いやー、会ってすぐご両親に挨拶、ってのは早すぎるんじゃないかなぁ。
あと手土産かなんか用意した方が…」
(真剣)
マオ/ma87 「話を聞け!!
…なんかどうもこいつは苦手だな…と、とりあえず、さっさと城へ行くぞ!」
 

【シーン09:解決編−CM明け】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (魔王城の玄関先/城の皆が集まっており、中央に鏡が置かれている)  
ゴーシュ/go07 「城に住む人がこんなに集まるなんて珍しいですね…」 (テンション低く)
しぃ/si05 「うえぇーん!!」 (泣いてる)
ディー/dy11 「万一、店に客が来たらどうすんだよ。とっとと終わるんだろうな?」  
ギン/gi10 「ぐげー。」 (不満げ)
ブラックファング/bf10 「やーだぁ、ここ、狭いわねぇ」  
マジョリカ/mj17 「んもう、静かにしててちょうだい。
今、カガミがマオちゃんとぽちちゃんを連れてくるはずだから。」
(文句を言われ
たりでイライラと)

カガミ/ka12
(遠くからカガミの声が聞こえてくる)
「マジョリカ様ー!お待たせしました!魔王様達を連れてきましたー!」
 
マジョリカ/mj18 「カガミ、遅いッ!5秒で連れてきなさいって言ったでしょ!」  
カガミ/ka13 「そんな〜、無理ですってそんなの…」  
マジョリカ/mj19 「おだまり。
…で、マオちゃんにぽちちゃんに…そっちのお兄さんはさっき鏡で見た方ね。
どなたなのかしら?」
(カガミには厳しく、
後半は
ころっと優しげに)
従者/ju66 「ええと、城付近をうろついてた変人さん…じゃなくて勇者のユーラルディックさんです。」  
マオ/ma88 「うむ、容疑者として連れてきた。早くこいつの悪事を暴くのだ!」  
ユウ/yu19 (マジョリカ見て)
「あぁ、お母様ですか!
えーと、この度は娘さんと結婚を前提としたお付き合いをさせていただくことになりまして…」
 
マオ/ma89 「いつそんな話になったのだ。」 (きっぱり)
マジョリカ/mj20 「お、お母様?…今、なんて言ったのかしら?」 (信じられない言葉を
聞いた感じ)
カガミ/ka14 「…あの、勇者さん。そこら辺でやめといた方が…」 (マジョリカの怒りを
察しておろおろと)
ユウ/yu20 「あぁ、じゃあ、おばあ様ですか!いやー、お歳のわりには若く見えるのでてっきり…」 (気付いてない/
明るく)
マジョリカ/− 「………」
(ごん、がん、ごすっ、と音)
「…」はセリフなし
従者/ju67 「うわー、ユウさんが大変だ。」 (棒読み調)
マオ/ma90 「おお、勇者を一撃か。やるな、マジョリカ。」 (感心してる)
マジョリカ/mj21 「さ、ソレは置いといて始めましょうか。えー…こほん。
みんなー!今日は私の為に集まってくれてありがとー!」
ソレ=勇者
(後半アイドル風に)
マオ/ma91 「なんか違うぞ、なんか。」  
マジョリカ/mj22 「やーねぇ、冗談よ。」  
マジョリカ/mj23 「じゃ、過去見の術を始めるわよ。
鏡よ鏡よ、鏡のカガミちゃん。食料庫のおやつを食べ尽くしちゃったのはだあれ?」
(鏡に夜の魔王城が映し出される)
過去見=かこみ
従者/ju68 「あ、これは食料庫ですね。まだおやつがあるから…昨日の夜でしょうか?」  
マオ/ma92 「うむ!きっとこの後、この勇者が出てきて余のおやつを魔神のごとく食べ尽くすのだ!!」  
ユウ/yu21 (復活した)
「あー…いててて…死ぬかと思った。…って、いや、だからやってないって。」
 
  (画面内に寝ぼけた様子のマオが現れる)  
ディー/dy12 「お、マオが出てきたぞ。…寝ぼけてるみたいだが」  
マオ/ma93 「おお、そういえば昨日は夜中に起きて部屋の外に行った気がするぞ。」  
ギン/gi11 「ぐげー?」  
ゴーシュ/go08 「あの〜…魔王様、食料庫の扉開けましたよ?」  
マオ/ma94 「お?」  
カガミ/ka15 「あ、あの…なんか、鏡に映ってる魔王様が、
食料庫のおやつを根こそぎ食べ尽くしてますけど。寝ぼけながら。」
 
しぃ/si06 「うえぇぇん!!」 (泣いてる/
同意らしい)
マオ/ma95 「あれ?あれれ?あれれれー?」 (てへっ★、という
感じでごまかそうと)
マオ/ma96 「あぁ、そうか!酒池肉林おやつパーティの夢を見たが、あれは現実だったのだな!
いやー、まいったまいった。じゃあ、これで事件は解決ということで…
よ、余は夕飯前の夕寝の時間だから…」
(ぎくしゃく去っていこうと)
酒池肉林
=しゅちにくりん
夕寝=ゆうね
  (以下、各自呆れた感じor怒った感じで。)  
従者/ju69 「…魔王様。」  
ゴーシュ/go09 「魔王様〜…」 (恨めしそうに)
マジョリカ/mj24 「マオちゃん?」  
カガミ/ka16 「魔王様…」  
ブラックファング/bf11 「育ち盛りは食べ盛り、寝る子は育つ…って言うけどねぇ」 でもこれはねぇ、と。
ユウ/yu22 「なんというか…おしおきが必要だな。」  
しぃ/si07 「…ぐすっ…これから怒られるまおうさま、かわいそう…しくしくしく…」 (初めて喋る/泣く)
ディー/dy13 「…ま、自業自得だな」  
ギン/gi12 「ぐげ、ぐげ。」 (うんうん、と)
マオ/ma97 「えーと………てい。」
(証拠物件(?)の鏡を倒す/カガミの鏡、ぱりーん。と割れる)
 
カガミ/ka17 「僕の鏡割れたッ!!?」 (衝撃)
マオ/ma98 「はーっはっはっは!これで証拠はあるまい!
余に説教したくば、もっとレベルを上げてから来るんだな!さらばだ!
…ふぎゃっ!?」
(逃げようとするが、がしっとぽちに捕まる)
 
従者/ju70 「魔王様っ!逃げようったってそうはいきませんよ!」  
マオ/ma99 「は、離せッ!おやつのヒマワリの種減らすぞッ!!」  
従者/ju71 「…うっ。
ダメなもんはダメです!」
(心が揺らいだ)
マジョリカ/mj25 「どうしようかしら?やっぱり皆に迷惑かけたんだから、お詫びってものが必要よねぇ」 (楽しそう)
カガミ/ka18 「あ、じゃあじゃあ、僕の鏡ももちろん修理してもらえますよね!」  
マジョリカ/mj26 「私は優しいから、エステの費用とー、新しいドレスとー、肩たたきくらいで勘弁してあげるわ」  
ブラックファング/bf12 「あらぁ、じゃあアタシは鱗を磨いてもらいたいわぁ。
やすりで磨かないといけないから、自分じゃ大変なのよねぇ」
鱗=うろこ
ディー/dy14 「俺達は店番の手伝いでいいぜ。そしたら楽できるし」  
ギン/gi13 「ぐげー!」 (同意)
ゴーシュ/go10 「あ、あと屋根裏の掃除もお願いします…数百年分の蜘蛛の巣ですごいことになってて…」  
しぃ/si08 「うええぇん!」 (同意の泣き)
ユウ/yu23 「あ、じゃあ俺も俺も!勇者ユーラルディックと行く3泊4日ドキドキ★王都2人旅ツアーを…」 王都=おうと
マオ/ma100 「黙れ変人。」 (遮る/きっぱり)
ユウ/yu24 「ひどッ」  
マオ/ma101 「ていうかお前らちょっと待て!要求が多すぎるぞ!そんなん全部できるかー!!!」  
従者/ju72 「しょうがないじゃないですか、今回は魔王様が悪いんですよ。
さ、1コずつやってきましょうね。頑張ればいつかは終わるでしょう」
(言ってマオを連れて行く)
 
マオ/ma102 「うわーん!!余が悪かった!ごめんなさい!ごめんなさいってば!!」
(連れてかれる)
 
従者/ju73 「こうして、魔王様は、その後しばらくは城の皆のパシリとして、
大変な日々を送ることになるのでした。めでたしめでたし。」
(明るく朗らかに)
マオ/ma103 「めでたし違う!!」  
  (マオ、叫んでシーンエンド)  

【シーン10:キャストコール】

番号 セリフ・効果音など 状況など
  (BGM)  
マオ/ma104 マオ・(キャスト名)  
従者/ju74 従者こと、ぽち・(キャスト名)  
ゴーシュ/go11 ゴーシュ・(キャスト名)  
しぃ/si09 しぃ・(キャスト名)  
ディー/dy15 ディー・(キャスト名)  
ギン/gi14 ギン・(キャスト名)  
マジョリカ/mj27 マジョリカ・(キャスト名)  
カガミ/ka19 カガミ・(キャスト名)  
ブラックファング/bf13 ブラックファング・(キャスト名)  
ユウ/yu25 ユーラルディック・(キャスト名)  
マオ/ma105 「ちいさな魔王のおはなし」。
編集・脚本は、さのやでお送りしました!
 
マオ/ma106 「てことでここで終わりだ。
うむ、この物語を最後まで聴くとは、人間のくせになかなかやるな。感謝してやろう!」
 
従者/ju75 「魔王様、ちゃんとお礼言わなきゃダメですよ。えーと、ご拝聴ありがとうございました!」  

【おまけ:嘘予告】

番号 セリフ・効果音など 状況など
ユウ/yu26 「魔王に惹かれる勇者…されど、勇者と魔王は戦うべきもの。
宿命という名の鎖に捕らわれ、引き裂かれた2人は一体どうなってしまうのか。
完璧なアリバイ、謎の血文字、柱の影から全てを見ていた家政婦…そして崖の上での対決。

生き残るのは果たしてどちらなのだろうか。

次回、「超美形勇者ユーラルディック・最終回『愛と悲しみの果てに』。絶対聴いてくれよな!」
(真面目口調で)
  (間)  
ユウ/yu27 「…っていう次回作、どう?かっこよくない?」 (口調変わって
軽く)
マオ/ma107 「お前もう国に帰れ。」  

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